![27128c7f.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/884d4d5b787a4516e86cae99e9f7f55e/1265186344?w=403&h=341)
第二十九回はマイナーの中でも恐らくメジャーな方な妖怪、毛羽毛現。
この毛羽毛現は、漢字で「希有希見」とも書き、読んで字のごとく現れることも見ることも稀な妖怪なんだそうです。見た目完全にワンちゃんだけどね。石燕の絵の時点で完全にワンちゃんなんでしょうがない。
無害とも有害ともいい、人気のない隙に床下から現れてはお便所の手水鉢の水を飲むと言う妖怪です。
じめじめしたところが好きで、これがすみついた家の者は、病気になったり元気がなくなったりするといいます。
恐らく石燕は便宜上というか、絵的に目鼻をつけたのでしょうが、とにかく正体不明の毛の塊の事を言うようです。確かに、黒い毛の塊ってのはなかなか気味が悪いですね。
また日本特有の黒髪に対するイメージってのもありますしね。勿論アジアンビューティーないいイメージだってあるわけですが。まあ髪の毛に関連のある妖怪とかの紹介はまた長くなるので別の機会に。
話が逸れましたがかの水木翁いわく、この毛羽毛現も戒め系に分類される妖怪だそうで。
締め切った生活をしていると変なのが棲みついてしまうよ!というものらしいです。