今日(正確には昨日10月6日)、ある有名な方に出会いました。本で読んだり友人から色々話を聞いていましたが、生であったのは初めてです。残念ながらデジカメを持っていなかったので携帯電話での撮影しかできませんでした。
誰に出会ったかというと、寄生虫のハリガネムシさんです(どーん!)。
写真のアップは考えましたが止めました 笑。
ハリガネムシさんは、カマキリに寄生する、紐のような寄生虫です。普段はカマキリの腹の中に居わします。(友人情報によると)ハリガネムシさんの最終的な宿主はお魚さんで、カマキリはその仲介者であり、カマキリを水辺へ誘導するそうです。だからカマキリを捕まえて水槽に腹を浸けると『にょろん』と出てくるとか。あと宿主が死ぬと中から這い出し、水にありつける時が来るまで針金のようにカチカチに硬くなります。
そんなハリガネムシさんに遭いました 笑!!
丁度大学の帰り、駅まで歩いていると、ふと目の前に一匹のカマキリの死体が。しかもよく見るとなにやら黒い長い紐みたいのがカマキリに絡み付いているではないですか。
既に知っていたので「おお!これがハリガネムシ!」と観察を開始しました。流石に気持ち悪いので触りませんでしたが、表面が硬そうにガビガビしていて、針金のようでありながら生物的な表面をしていました。
ただその時点ではもしかしたらただのゴミが絡まっているだけかもしれないので、確証を得る為、持っていた麦茶をかけてみました。すると、ゆっくりと、ピクピクウネウネ動き始めるではないか!!キモイ!!!正直言って深夜に顔面をムカデに這われたことのあるボクでも気持ち悪いと思いました。
うわあキモイ…と一通り観察した僕は、立ち上がり帰ろうと思いました。すると、どうやら観察してる間にもう一匹カマキリが近くに来ていたらしく、死にたて(車の通りが多いのです)のカマキリさんが傍に。しかも、ハリガネムシさんが丁度体内から這い出る所。「げげー!!」
いやぁな瞬間でした。僕が見ていると次第にハリガネムシさんは硬直。針金みたいになりました。かがんで見る僕。「さっきのより長い…」結構ハリガネムシ、長いです。カマキリの腹部分の2.5倍くらいの長さはあります。
そしてまたもや麦茶をかけてみます 笑。またウネウネとゆっくり動き始めるハリガネムシ。キモイ!!!
流石に気持ち悪いので帰ろうと思い、再び立ち上がる僕。すると、いつの間にかカマキリが傍にいます。「え…?」まだ生きています。歩いてます。多分、いや確実に腹の中にはハリガネムシがいます。
僕は気付きました。彼等が渡ろうとしてる道路の先には、水の流れるせせらぎがあったのです。彼等カマキリは、水辺に行こうとしてたのです。ハリガネムシの意志で。
そのときの光景は、日常に突然現れた悪夢でした。二匹のカマキリの死体。その死体に絡みつきながら、ウネウネと動く細長い紐のようなハリガネムシ。そして、水辺を目指す、カマキリ。
時間的には昼間。それもさっきまでいつも通り大学で授業を受けていた後に出会った光景。
鳥肌がたちました。あくまで世界では日常的な瞬間が流れているのに、僕はその壮絶な生態を目の当たりにしてしまった。状況が怖すぎでした。その日は皆大学に来てなかったので独りだったし。その異様な光景を独りで冷静に受け止めなければならなかったのだ。
「っっっえーーー!!!!!うっわ!!!怖ッッッ!!!!!!!」
思わずもれた言葉 笑。ホント、感想を口にして出さないと耐えられない異常さがありました。
実験として水槽にカマキリを入れて出してみたり、「そういう映像ですよ!」となってるのを鑑賞するのとは大違いのインパクトがありました。いやあ、やっぱり生は違う 笑。
『偶々その瞬間に出会ってしまった』ってのが一番怖かったです。鳥肌が駅に着くまで続きました。ホントに。
まあその後電車の中でカーカー寝てたけどね☆
PR