その爪 蛇も避ける毒爪
苦笑の相の上 毒舌
ただ時気まぐれに
人をいやすその爪は
はて神の手か 悪魔の手なのか
第四弾は苦笑というマイナー妖怪です。
もう大体の説明は上記の通りです。常に苦笑いな顔をしていてその爪には凄い毒がある一方、時には癒す力があったりするという…。
性質的には所謂「苦笑い」の原因な妖怪なわけですが、この妖怪苦笑には妙に細かな特徴付けがあります。
まずさっきの毒爪の設定(この爪が触れた料理はすこぶる不味くなるらしいです)。それから、苦笑は人に嫌われるのが好きで、常に毒舌を吐くらしいです。トゲトゲしいことを言ったり憎まれ口をきいたり、見下したり侮ったような冗談を言うのが好きなそうです。
こんな奴いたらヤダね 笑。
実際絵のなんとも嫌な雰囲気と元の性質があいまってすこぶる彼のポストカードは人気がないです!友達は割りと嫌いじゃないみたいだったけど、確かに僕もこれはイヤだなあ 笑。
苦笑は以前中学の時描いてた妖怪漫画に登場させました。なぜか以前ここで載せた団三郎の部下でした。
因みに、マイナーと言いましたが、苦笑も百鬼夜行絵巻を見ると大体登場している妖怪です。黒っぽくてトンガッタ変な耳みたいのがついてる鼻のデカイオッサンみたいなのが苦笑です。割と直ぐに解ると思います。
同じ感情や体調変化の原因とされる妖怪は多いです。「ぶるぶる」とか「いそがし」とかね。この辺は大体名前だけでどんな性質か解りやすいもんですが、やっぱり設定が何故か細かいです(ぶるぶるに関してはオスメスがあってその違いまでハッキリ設定があります)。
昔は何から何まで精神的存在が様々な変化を司っていることになっていました。八将軍だの金神だのの方位神から疫病神だの病虫だの。
何が?っていわれると何がなのか解らないけれど、こういうのってオモチロイね。
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