ヴァンパイヤ読み終えたー!面白かった!!しかし二部が未完でいいとこで終わりすぎ。続きが読めないとは哀しい。
ヴァンパイヤはなんかXMEN状態でしたね!ああいうの好きな人は好きだと思う。だから僕は大好きさ!
能力者漫画的なシーンの例 ①ロックが車でヒゲオヤジから逃げる時、運転手が鳥に変身して襲撃したりする。
②人の心に映った人物に変身できる能力のヴァンパイヤが登場する。
③上記のように、動物以外にも異形の姿に変身するヴァンパイヤも登場。
④全米ヴァンパイヤ結社の代表アリゲーター氏の「ワニに変身するのは世界に三人しかいない。」という台詞。
等。マジヴァンパイヤの多様性にはワクワクした 笑。
ロックのキャラの濃さも半端じゃないしナー!とにかくキャラはみんないい感じだった。トッペイは薄いけど 笑。
しかし第一部の終わり方には、「ヴァンパイヤとの共存は無理だったんだろうか」と少し思ったけど、第二部を読んだらなんか納得してしまった。
二部では、ウェコっていう他の生物に自在に変身(自分の身を守るため、つまり擬態)する猫か狐に似た奇獣をロックが利用して悪事を働こうとする話なんですが、ウェコはもうほんとんど絶滅していて基本的に人間界から隠れて生きる生物で、読んでいるととても怖がりで臆病な印象を受けました。
人間からの迫害から怒り、革命を目指していたヴァンパイヤと比べて明らかに性質が温和に描かれてるように感じたんです。
なんだろうこの描き方の違い。ヴァンパイヤ連中の革命派にも、ロックに好意的な感情を抱いてるルリ子とかいたし、決して人間と相容れないとは言えない気がする。と思ったんです。
けどよく考えたらウェコは人間に変身できる『動物』で、ヴァンパイヤは動物に変身できる『人間』なんですね。
なんていうかこの一点で僕はえらく納得してしまったんです。これって哀しいことですよね。でも、過去の人の歴史を振り返っても、今の世の中の現状を考えてもやっぱりそうなってしまってるんです。
人間と人間の対立だからこういう勝者と敗者しかでない哀しい結果が残ったのだと。手塚さんがその辺のテーマを意識してたかは分かんないですけど、僕はこのヴァンパイヤの第一部と第二部の対照がなんとも哀しい人間の性質を浮き彫りにしている気がしてしまいました。
にしてもヴァンパイヤ面白かったなあ。最近アトムの世界最大のロボットのリメイク漫画プルートゥとか映画でどろろをやったりしてますが、誰か漫画でヴァンパイヤリメイクしたりしないかな!いいと思うんだけどなー。
でも一方で、ヴァンパイヤは手塚さんの絵だから自然だし面白いのかもってのも凄く思うところです。
他の作品でもそうだけど、手塚さんの作品はストーリーとかテーマだけ考えると凄い重くて暗いの多いんですよね。手塚さんが描いているからあの丁度いいバランスになってると思うんです。
そういう意味でも手塚さんの作品は好きだなー。
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