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一応日記的なもの

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前回のぬらりひょんと打って変わって第二十五回はマイナーな妖怪です。
併封と書いてヘイホウと読みます。有名な某イタリア人配管工兄弟シリーズに出てくるアレとは全くの別物です。


併封は中国産の妖怪で、ぱっと見はごく普通の子豚なのですが、よーく見るとおケツにも顔がついているという豚です。
性格は人懐っこく、とても大人しいそうですが、たちの悪いことにこの両面豚さん、強い瘴気をまとっており、近づくだけで毒気にあたり苦しくなり、触れれば大の大人もぶったおれるという毒気の強さ。


人懐っこい豚だなんて可愛いのに、その毒気の強さが半端じゃないなんて困る。


特殊部隊の突入に、催涙ガスじゃなくてこの併封の使用してみたらどうだろう。立てこもり犯は、まんまと可愛い子豚の毒の餌食になるのでは。なんないな。


ちなみに前も後ろも顔となるとうんこはどこからでるのかとか、そもそもどっちも顔なのかとか気になる訳ですが、どうもどっちも正真正銘顔であるらしく、併封は移動する時、どっちかの頭の方向に進むのではなく、↑の絵でいうと「毒」の字の書いてある部分を前に進むらしいです。


横にじりで左右に移動する不審な豚さんがいたら気をつけようね。


リアルにこんな子豚に遭遇したら、人懐っこいにしても、毒があるって事実がないにしても怖いね。多分ルーツは奇形の豚なんかだったんだろうけど…名前のつくほどよく見かけられたのかな。こういうのは併封登場時期の時代背景を知ってなきゃ解りませんね。随分昔に本で読んだっきりだからなあ。
もしくは人面犬とか都市伝説のたぐいなのかな。


設定と見た目が色んな意味で衝撃的な妖怪なので、そのうちちょい役で何かに出したいなあ 笑。

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第二十四回は知名度的にはメジャーな妖怪、ぬらりひょんです。


妖怪の総大将などと呼ばれ、随分デカイ肩書きなぬらりひょんですが、上に書いた通り知名度的にはメジャーですが、その実態に関してはマイナーな妖怪です。


ぬらりひょんは山に住まう妖怪で、夕方頃にふらりと現れては勝手に家に上がりこみ、皆の気付かぬ内に茶を飲んだり、家の主の煙管をふかして帰るという妖怪です。
商人風の着物を着ていて、人間の心の隙をついて現れるので、多くの人はその存在に気付けないというのです。


果たしていつから妖怪の総大将なんて呼ばれているのか分からないんですが、この、『掴めない雰囲気』が、妖しくて怪しい妖怪の中で総大将クラスって事なんでしょう。


確かに、どこだって本当の総大将ってのは、そうそう目に見える場所には現れないモンですからね。それも妖怪のとなると、こんな感じなんでしょう。きっとぬらりひょんは人間の歴史に出てこん所で忙しいんです…と、ぬらりひょんの為に言ってみます。


ちなみに、ぬらりひょんという名の妖怪には、海坊主の一種であるものもいるといいます。それは海上に丸くてスベスベな坊主頭をぷっかりと出し、それを捕まえようとする人間をからかうというものです。


どっちにしろなんとも掴めない妖怪であることは変わりありませんね。大体名前からしてそんなだもんね。
こっちの海のぬらりひょんに関しては、蛸なんじゃないかとか思えるので、絵のぬらりひょんはどちらのイメージも総合してタコ柄です。
結構こういう生き物の見間違い妖怪、もしくは珍しい生き物を妖怪扱いしてるってのもよくあるみたいです。


例えば、西洋には『海の司教』という妖怪がいるのですが、これはダイオウイカなのではっていう話があります。確かにイカの頭巾部分は司教帽に似てますからね。あんなにデカイイカがいるって意識が無い状態でそれが大洋でいきなり現れたらそりゃモンスターですよね。いや、そうじゃなくても十分モンスターだよね。海怖い。


他にも、時々妖怪を調べていると、これって今いないだけで絶滅動物なんじゃないか?って思うのもチラホラ。
因みに「empty head」でチラッと出しておいてなんですが、ツチノコの正体は太ったキジトラ柄の猫だったんじゃあないかと勝手に思っています 笑。


話がちょいと逸れました。ぬらりひょんはその肩書きもありますが、そのインパクトの凄い容姿が、地味な特徴に対してメジャーな知名度に押し上げているんじゃあないでしょうか。


この絵は一応タバコにちょいと入る挿絵ってのが前提だったので描き込まずグロくならないようにしましたが、本来ならもっとぬらりひょんな顔に描きたかった 笑。


ぬらりひょんは色んな人が描いていますが、個人的にベストオブぬらりひょんは、河鍋暁斎という人の描いたぬらりひょんです。超こええよ!そしてカッコイイんだこれが。


河鍋暁斎の描く妖怪は動物もそれ以外も禍々しくてカッコイイです。多分調べれば直ぐに出ると思いますが、この方は結構グロイ絵も描いていた人です。


妖怪絵は他には北斎や国芳あたりが描いたものも好きです。石燕も好きですが、それはどちらかって言うと図鑑的な意味で。暁斎、北斎、国芳の妖怪画はすげーカッコイイです。僕はあんまり芸術が解る知識人ではないのでアレなのですが、単純にカッコイイんです。まあ妖怪画に限らずなんですけどね。


このカッコイイ感覚は今の漫画的というか、よくあるゲームのキャラクターなどばーっとした派手な感じというか…何か共通の雰囲気というのがある気がします。仏像なんてのはそのままロボットとか格闘ゲームのキャラクターになれそうな勢いだもんね。


こういう大衆的な文化面は本当に昔も今も根底はずっと変わらずにあるんだなあと思います。


それは笑いであったり、アクションであったり、恋愛であったり、歌であったり、カッコ良さであったり、可愛さであったり、色気であったり、ポルノであったり、暴力であったり、残酷描写であったり、ミステリーであったり、占いであったり…


人間の欲しがるものってのは変わらないんですね。なんだか大分話がズレタ。

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第二十三回はほんのりマイナーな百々目鬼。←で『トドメキ』と読みます。


同じ百々目鬼にも色々いるのですが、一般的には腕の長い女の妖怪で、とても手癖が悪く、その長い腕を使ってスリをします。


ただ、それでは普通に腕の長い女のスリ師なわけだけど、百々目鬼の場合、盗んだ銭がその長い腕に張り付き、鳥の目と化すのです。なので、女の腕には無数の鳥の目玉が付いているわけで。リアルに想像するとなかなか禍々しいビジュアルですね。


これは、昔の銭というのは穴が中央に空いていて、鳥の目のようであることから『鳥目』と呼ばれていたことからきているようです。


別バージョンの百々目鬼は、全身に針のような毛の生えた大きな鬼で、やはり両腕に無数の目玉がついているというもの。こちらにまつわる話はどっかでかじり読みした程度で大して知らないのですが、宇都宮に現れた鬼で、その鬼が現れ、懲らしめられた土地に、今でも『百々目鬼通り』という地名で残っているとか。


関連性は謎ですが、漢字は違えど『トドメキ』という名の地名は各地に残っているそうです。


腕に、手に目が、という妖怪で有名どころといえば、ある夜盗賊に切り殺された罪もない盲目の男の怨みの念から生まれた『手の目』という妖怪もいます。


復讐の対象である盗賊を手探りででも探すという執念がそのまま形になったとでもいうのか、目玉の付いた手の平を持つ姿をしており、夜な夜な徘徊しては怨み晴らさんとしている妖怪です。


なかなか怖い姿です。ギレルモ監督のパンズラビリンスに、これの影響というか、これを参考にしたのかな?という恐ろしいキャラクターペイルマンが出てきますが、確かに現実にお目にかかりたくない妖怪です。


特にペイルマンは、ギレルモ監督がこの映画辺りから使い始めた、「着ぐるみと比較的簡単な人間のパーツをデジタル処理で消して、人離れしたシルエットのキャラクターを作り出す」技術の、効果的にそれが利いていたデザインでした。あの、ありえない脚の細さ、めっちゃくちゃ怖いです。映画館で見る前にバストアップのペイルマンの写真は見てたけど、実際全身が出た時はリアルに鳥肌立ちました 笑。完全に全部CGで作られたキャラには出せないヤバイ存在感がありました。


凄く話が逸れました。


因みにもう一つ。この、手の平に目玉というビジュアル、某少年誌で漫画化された中国の三大怪奇小説(?)の一つ封神演義というのに登場する楊任という仙人が、眼孔から手が伸びていて、その手の平に目玉が付いているのですが、この『手の平に目』というのには何か宗教的な意味とかもあるんでしょうか。


漫画版封神演義は原作との違いが結構ありますが、楊任も、漫画版では例の目は植えつけられた宝貝となってましたが、確か原作は特にそういうことではなかったと記憶してます。


原作では火眼金星術(漢字の記憶あやふや。多分間違ってる 笑)とか、眼で様々な術を使う仙人でした。


また微妙に話しが逸れましたが、『手の平に目』の意味というか、ルーツには結構昔から興味があります。何か知ってる人がおられたら教えてほしいです。

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とりあえずページ更新は出来てませんが前回の記事でMANGUM2は更新し終えたのでこれからはいつも通りに。


第二十二回はいきなりの海外産。前に書いたように最近このコーナーに更新してる妖怪絵は課題で作ったタバコに付けた絵で、タバコに関する台詞を作ったうえで、その台詞に合った妖怪を配して描いたものなんでこういう事に。


さてグレムリンは某映画で有名ですが、別に水に浸けると増殖したりとかはしません。といっても実を言うとまだ映画の観てないんだよねそういや。


グレムリンはご存知の通り、飛行機に悪戯をする妖怪で、計器を狂わせたり、ガソリンを飲んじゃったり、機体に穴を開けたりしてしまう困った子です。
一般家庭にも出没する事もあるらしく、言い直すと『飛行機に』というより、『機械に悪戯する』という性格付けのようです。


もしそうだとすれば、学校の課題でヤバイ時に限っておかしくなったパソコンや、同じく忙しい時にプリンターがいかれたのも、最近ビルダーがおかしいのも…?…なんだよコイツ、めちゃくちゃ憎いな!!笑


20世紀に入ってから登場する妖怪なので歴史は浅く、位置的には都市伝説とか学校の七不思議の花子さんとか口裂け女的な、なんかパイロットの間で広まった『噂』の中の存在です。


好物もお菓子で、チューインガムとかアメが好きらしく、北米だと航空機の部品を納入する時に飴玉を一緒に入れておいて、アメあげるから悪戯しないでねというお呪いをするんだとか。



見た目はウサギみたいだとか色々あるらしいです。


ちなみにグレムリンは飛行機に悪戯をしますが、墜落させる気はないというのが一般的らしいです。流石は確率的に最も事故の少ない乗り物。


名前の由来はなんなんでしょうね。語感的になんかグリム兄弟に関係があるんでしょうか。噂の発生源にもよるけど、謎の故障に名前を付けた経緯って結構気になります。
それこそもっと昔ならそういう感性も珍しくないんですが、20世紀初頭ですからね。しかも出自が飛行機からですから。まあつっても今から考えると結構昔ですからね。今だときっとやれ宇宙人の仕業だのオカルトな面が強くなってファンタジー性を失いそうですが。


なんていうか人間はどんどん真面目に成り過ぎてて、昔以上に二極化しちゃってますよね。子どもの頃は幽霊のお友達はファンタジーかもしくは自分と変わらない存在ですが、大人になると幽霊のお友達は完全にオカルトでしかない。その構図が人の成長の中だけでなくて人間の傾向としての全体の構図にもなってしまっている気がします。別にそれが悪いという気はないけど。


話が逸れました。


これはさっき自分のパソコンやプリンターの異常もグレムリンの仕業か?って書いた時に感じたんですが、もしかしたらこれは、原因の分からない事はいっそ妖精のせいにして気楽に考えようっていう精神から来てるんじゃないでしょうか。


なんていうか、その方が仕方ないなという気持ちになるというか、イライラが緩和される気がしました。
例えばそれは、趣味で育てた木の実が食べごろに熟れて、ではではと収穫しようとした頃には、一番美味しいのは真っ先に無くなってしまっていて、その掻っ攫って行った犯人は小鳥でした。となると、じゃあしょうがないよねってなるみたいな。


精神衛生上、何か行き場のないちょっとしたイライラを妖精、妖怪のせいにするってのはいいのかも 笑。

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第二十一回はマイナーの中では結構有名どころと思われる妖怪くだんです。


これは本当に不思議な妖怪です。設定がとても惹きつけるものがあります。僕の好きな妖怪の一つです。


くだんというのは、牛から生まれる妖怪です。くだんは生まれるとすぐに人語で話し、一つ予言をするのです。予言は至極正確で必ず当たるというのですが、このくだん、予言をするとすぐに死んでしまうという妖怪なのです。


くだんの容姿には普通の子牛と同じというのと、人面の子牛であるというのの2パターンあるらしく、人面の方がポピュラーなようですが、個人的には普通の子牛が生まれて突然人語で予言をして死ぬ方がドラマチックで神秘的だと思うので子牛派です 笑。


なんせ、ちゃんとは観てないけど、一時期テレビでやってた妖怪大戦争の冒頭でくだんが出てくるシーンがあったんだけど、それのくだんのデザインがあまりに怪物すぎてこれじゃ怖いだけだなーと、自分のくだんに対する持っていた神秘的イメージを壊された時「違うよなー」と思ったので。


いつだか昔中学生くらいにコピー用紙に鉛筆で描いていた妖怪漫画にも出したかった妖怪です(全体構想はあったけど途中までで止まった)。
そのうちくだんは何かの折に漫画で扱いたい妖怪です。いいシーン浮かぶし、何で妖怪を扱った漫画もゲームもくだんを使わないのか理解できないぜ。凄く設定が美味しくてドラマチックなシーンが描けるのに。


自分がくだんという妖怪に惹かれる理由は何だろうと考えたとき、一つはすでに挙げた「神秘的」というのもありますが、もう一つに、この妖怪が使命を帯びてこの世に生を受け、その使命をまっとうしてその短い命を閉じる姿にあるのかもしれません。


短い間しか生きれないけれど、くだんは自分のすべきこととそれする意志を理解して生まれ、まっとうして死ぬ。短いながらも輝いて逝く姿。これは一種のヒーロー像に近いのかもしれません。


更にいえば僕みたいな、優柔不断に生きてるいわゆる迷える子羊にとってくだんはいっそう輝いて見えるのかも。


こういう僕の使命意識というか何かを成し遂げなきゃいけないという義務意識も、今の日本情勢に急かされた結果の形の一つなのかもなあ。良い悪いは別問題で。

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