今回ばかりは時期的にも内容的にもポン子コン子ではなくジャッカたちがコスプレ!
昨年の締めに観て来ましたキックアス!
元々は友達とトロンレガシーを観に行ったのですが、個人的に微妙だったので、その日はそのまま呑みになり、そのままキックアス観に行くべとなりました。
良かったです。トロンの後にとっておいて良かった。
「クレイジーなダディとクールなロリが悪を斬って撃って殺しまくり、さえない主人公はダサいコスチュームを身にまとい血だらけになりながら正義を体現しようと奮闘する。笑いあり・血糊ありのバイオレンスエンタメ映画『キックアス』。今年の締め・新年の始め映画にどうぞオススメ」
上は僕が観た後に書いたツイートです。ネタバレなしに感想を短くまとめるとこんなんでした!
何かぐっと来るものを感じたならば是非観に行く事をオススメします。
キックアスは原作漫画と映画化がほぼ同時進行された異例の企画らしいです。
これも第9地区やコラライン同様、早く日本で公開されないかなーと待っていた映画でした。アメリカでは確か去年の春くらいに公開していたハズ。
こんな事いうとえらく大きくでたな、と思われちゃいそうですが、恐らく企画から形になるまでが、『ヒーローに憧れる主人公』を同じく扱う、僕の『ツノウサギ』と偶然時期が重なってるっぽいのも興味深かったです。
とはいえ、キックアスの方が何倍もキレ・センス・パワー・切り口・と、全て上回っているわけで、悔しいながらも天晴れと言わざるをえないです。そして大好き。
独特のバランス感覚がとても魅力的でした。ブラックかつドライなユーモアセンスがあるにも関わらず、そこに変な嫌味はなく、終始笑わせてくれます。他のアメコミの台詞だのパロディだのもいい感じに出てくる。
しかし、一方で締めるとこは締める!
キャラクターもみんないいです。ヒットガール・ビッグダディのクレイジーさは言わずもがな 笑。
ニコラス・ケイジの出てる映画ってあんま観た事ないし、観た事あるのが全部酷い映画だったのであんまりいい印象がなかったのですが、キックアスのビッグダディはハマリ役だったなあ。好きになったよ。
ヒットガール役のクロエ・グレース・モレッツも可愛い。よく考えたらアメコミのヒロイン(?)でかなり珍しいタイプな気がする。全く躊躇なく悪人を斬り・撃ち殺す様は本当にかっちぶー。
大分倫理観に欠けるクレイジー父娘ですが、昨今のハリウッド映画じゃ珍しいくらいトップクラスに仲がいいんじゃないかな 笑。
なんかそれがまた面白かった。「今、映画の世界で最も娘に愛されてる父がこれかw」みたいな。
終始ちょっと狂ったやり取りが面白い。最後まで 笑。
「銃弾の火薬を減らしていたからね。」「パパは世界一優しいパパだわ。」
悲しいシーンなのに笑ってしまった。このセンス、素敵だ。
恐らく日本人の好み的にヒットガールが注目されるのも解るしやっぱりそれだけカッコイイんですが、主人公のデイヴ/キックアスもカッコ良かったです。
いわゆる彼のデビュー戦で、「何故戦うんだ」という問いに対しキックアスが放った台詞には本気で感動しました。正直うるっときた。
あと後半の、スパイダーマンの台詞をパロってる、「大いなる力を持たない者には責任がないのか?」っていうくだりも印象的でした。
キックアスがエンタメとして優れている大きな点の一つに、殺陣のカッコ良さがあったと思います。
どのシーンも妙にカッコイイ。キックアスのがむしゃらに戦う様も、ヒットガールの速さとトリッキーさのある戦いも、ビッグダディのプロフェッショナルな立ち回りも。
カメラワークも良かったし、ちゃんとフィールド活かす組みもあったし、音楽もカッコ良かった。
内容とかっていうの以上に、その雰囲気とテンポの良さに鳥肌・涙腺が緩んだ男子は多いんじゃないか?僕はその一人さッ!
僕がツノウサギを描く前に一つあったのが、
『大人は本物のヒーローになんかなれない。』
という感覚でした。と同時に、かなり残酷な意味で、そして純粋な意味で、
『本物のヒーローになれるのは子どもだけだ。』
とも思っていたのが始まりでした。
それは、最近の一種のブームである色々なアメコミヒーロー映画を観ての感覚でした。
その点においても、『キックアス』は非常に興味深かったです。オススメ!
例によって音楽が結構良かったです。最近サントラと合わせて欲しくなる映画多すぎて困る。
スコア系をあげると切りないから歌系のみあげると、今回はこの2曲が特にツボにハマリました。
もっかい観たいなー。もっと上映映画館増えて欲しい。
コミック版もその内買いたい。
トロンレガシー、元々シナリオには期待していなかったのでストーリーなどここではあえて深く触れません 笑。
個人的には映像が良ければ満足出来たのですけど、それも尻すぼみに感じたのが正直なところ。
ダフトパンクの音楽だけはカッコ良かったです!
3D的にも映像的にも、僕的に一番カッコよかったシーンはタイトルロゴが出る流れでした。あそこが最高潮。
旧作のトロンも事前に観たんですけれど、個人的には旧トロンの方が面白かったな。ストーリーはいかにもディズニーで単純なんですが、独特の雰囲気が映像にありました。
当時のしょぼしょぼCGに合わせて実写のセット、かきわり背景、コスチュームをデザインしているのですが、それがかえって不思議な映像を作り出しています。ある意味悪夢的。カットによって妙に綺麗に見えたり、妙にしょぼく見えたりするのも面白いです 笑。
なので極端な話、旧トロンを観た後にトロンレガシーのトレーラーを観た時点で既に、『綺麗なだけだなー。』と感じてしまったのでした。メカデザインも、レガシーはカッコよさにムラがありすぎる。後半の飛行機とかすこぶるかっこ悪い。
にしても2010年は映画館映画が豊作だったなー。
Drパルナサスの鏡、コラライン、第9地区、インセプション、ヒックとドラゴン、キックアスが2010年お気に入り映画です。
豊作と感じると同時に、結局興行収入って宣伝かよ…と深く感じる年でもあったように思います。どの映画とは名指ししませんが。
スコット・ピルグリムVSザ・ワールドも早く日本公開しようよ。あとキャットフィッシュとか。
宣伝に金がかからないからって、アホなテレビ映画なんてやってないでさ。
スポンサーの方たちには頑張っていただきたい。
web拍手返事は次回します!
というか、今度からは分かり易い様に単独で返事記事を作るようにしようと思います。どんなに少なくても。
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