web拍手のストックが1件だけだったので、この記事に一緒に載せちゃいます。
ゴメンネ。
まずはフランスの漫画(BD)、『天空のビバンドム』について。
正直、天空のビバンドムの全てについての感想は今の僕には書けません 笑。まだ把握しきれていないというか、追い切れないというか、解説なんてまず出来そうにないです。(しようとも思わないけれど。)あえて感想というなら、記事のタイトルにあるように、 ↑ の落書き自体が感想だと思ってください。
ビジュアルの凄まじさについてはきっと誰もが感想に書くだろな。油彩水彩コラージュペン画、果てにはデジタル着彩等など、ありとあらゆる描法画材が投入されています。
1コマ1コマの描き込み塗り込みの量が半端じゃない。ただ、それでいて見難い事はなく、むしろその描き込みが読者を、1コマ1コマ隅々まで没入させる。
表面に見えている部分のみの意味で言う『ストーリー』もとても面白いものでした。語り手・視点・時間軸が交錯した、愉快で奇妙で、グロテスクな物語です。
キャラクター造形も素晴らしい。↑の落書きを描いてる時も、とても気持ちが良かった。
悪魔ベルゼバブと鳥一族、セラファン、市長あたりが特に好き。ロンバックス教授のキャラもいいなあ。まあでも、中でも悪魔が一番いいキャラしてるね。テリー・ギリアム監督の『Drパルナサスの鏡』の悪魔ニックといい、ヨーロッパ感覚の悪魔さんはいいキャラしておる。
天空のビバンドムは、持っているものが凄く多い漫画です。何度か読むうちに、色んなものが流れ込んできます。この落書きを描くときも、描く事で何か繋がる部分が見えたりして。まあ、残念ながら僕には文章構成の力がないので、言葉や文字に出来ないのですが。
月並みな表現ですが『絵画的な漫画』というか。
ここで言ってる『絵画的』ってのは、難解であるとかそういう意味ではなくて、絵画に触れる時のように、『見えるように観て楽しめばいい』という意味のつもりです。
絵を見るってのはそんなに堅苦しい事ではないよね。時代背景とか、これはなになにの象徴であるとか、そういう見方は、そういう見方の出来る人・好きな人がすれば良い訳で、本来的には、それぞれ自由な立ち位置で触れて楽しめばいいというか。これは度合いの違いはあれど、映画も漫画も小説もそうだと思っています。
脱線失礼。
とにかく単純に面白いマンガ本です!アマゾンで冒頭を試し読みできるので、( http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4864100446/ref=sib_dp_ptu#reader-link )読んでみて好きな雰囲気だったら是非買って読んでみる事をオススメするよ。
しかし、よく日本語訳版出したよなあ。とてもえらいし、これを日本語で読めるのは非常に有り難いです。
次は同作者ニコラ・ド・クレシー著『氷河期』を読みたいな。
ではビバンドムはこの辺で。最後にweb拍手の返事を1件。
>はじめまして、相馬円(そうま・えん)と申します。妹がツノウサギを買ってきてくれたのがきっかけで、shoさんのサイトにたどり着きました。私はシナリオで食べていくのを目指して目下修業中です。同じ1987年うまれでしたので親近感を持って拍手させていただきました。シナリオライターはモバイル市場があるおかげで、ギャラを考えなければ仕事はある状態です。ただ、やっぱり独学だとライターは厳しい場面が多いのでしばらくどこかに所属して腕を磨こうと思っています。柴本さんの漫画は世の中への愛情が詰まっていて、すごくいいです。私の周りのクリエイターを目指す人は、ちやほやされなくなるとへそを曲げてしまう所があって残念な思いをすることが多いのですが、ツノウサギはまとまってなくても世界に伝えたい気持ちがハッキリあって、作者と一緒に成長していく漫画だと思いました。同世代の人が頑張っているのを見られるのはとても嬉しいので、これからも応援させた下さい。相馬円:http://simaumadan.exblog.jp/
拍手コメントありがとうございます!そして妹様もツノウサギ購入ありがとうございます!
そうですね。ツノウサギは僕の暗黒面がないワケではないですが、色々な愛を持って描けたと思っています。最終的にはそこを描きたい作品でしたので。僕の想いを読み取って戴けて光栄です。
シナリオライターの仕事も大変そうですね…所属するというのは、制作会社のようなものに、でしょうか。なかなかお互い、こういう職種は辛い御辞世な訳ですが共に頑張りましょう。こちらこそ、同い歳の方のご活躍はとても良い刺激になりますです。
因みに、僕自身はちやほやされなくてちょっと捻くれてますよ 笑。
作品自体にそれは滲ませませんけど。
誰か僕を誉めてよう!!!
ではでは今回はこの辺で。
チェーリオ!
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