先日、ツノウサギのモブキャラに関する質問をメールフォームから頂き、答えたのですが、思ったより内容が充実したのでここに載せます。(ちゃんとご質問を下さった方には転載の承諾を得ております)
以下質問と返答(回答は多少の加筆と画像の添付あり)
※何故かこのブログ、コピーペーストを行うと行間が詰まっちゃうみたいです。ちょっと読みにくいかも。ごめんね。
質問:
はじめまして、ツノウサギが好きな読者の1人です。
魅力あるキャラが多いツノウサギですが、大人の先生たちのうち1人だけ名前が分かりません。
タヌキのギョウブ校長先生、キツネのシノダ教頭先生、カエルのフルイケ先生、羊のウル先生、ゴトウ先生(ゴート→ヤギだからおそらくヤギの先生)までは分かるのですが、フクロウの先生の名前だけが分かりません。この先生の名前をどうか教えてくださいませ(もし本編中に出てたら大変申し訳ありません)
また、ベアハとウィシュケの過去回想に出てくる子供たちのシルエットは先生たちの幼少期というのはなんとなく分かるのですが、142ページのシルクハット帽子の大人はやっぱりフクロウの先生と同一人物なのでしょうか(「今回はあのときとはツノの強度が違う~」の台詞からウィシュケの救助に関わっていたと思われるため)
それと、このフクロウの先生が最後の戦いでジャッカの姿を見ることができなかったのは、166ページで竜巻に間に合わずにトポを助けることを一瞬でも諦めてしまったからなのでしょうか。フクロウ先生は割と事件の中心に近いところに居たはずなのにと気になったもので。
また、双子?のリスの女の子の方はチプという名前なのですが、男の子の方の名前はなんなのでしょうか。(チップとデールから取って、デルだと予想しています)
長くなってしまいすいませんが、お返事をお待ちしています。
回答:
メール有難う御座います。
さて、早速質問にお答えしましょう。
フクロウはティトという名前です。彼はこの街一番のお医者さんです。
本当は、第5羽にいきなりではなく、前のエピソードでも登場させておきたかったキャラクターでした。
彼は、健康診断の度にジャッカのツノに関する変化をギョウブから伝えられていました。
過去話のシルクハットのフクロウは御察しの通りティト本人です。彼はこの頃から既に医者をやっていました。(同ページ真ん中の耳の欠けてる人物はギョウブの父だったりします。更にその下のコマの一番手前の人物は流れ星の事を教えてくれた先生で、彼は数回登場しているブルドッグのおじいさんです。この人には一応名前もついていて、ルブルドといいます。)
ツノウサギのキャラは年齢が分かりにくいと思うのでちょっと説明しましょう。
まず、この世界の住民たちは、平均寿命は現代の我々と同じくらいなのですが、彼らは我々で言うところの10代~20代の成長期・成熟期の割合が全体に対して早く・長く、故に就学するのも修学するのも、我々より早いのです。その為、自立も早いです。
(だからギョウブもシノダも、校長と教頭でありながら若いのです。)
ベアハ・ギョウブ・シノダ・フルイケ・モリン(馬)は同年代。ゴトウとウルはそれより少し年上。ティトは更に年上と思ってください。ゴトウたちとティトとの間は大分離れてます。
そして、ベアハ・ギョウブ・シノダ・フルイケ・モリンの世代はジャッカ達より一回りちょい年上(厳密に考えた事ないけど、その差は10年以内かなあ。)なだけだったりします。
ティトにジャッカが見えなかったのは、彼が諦めたり選択を誤ったからではありません。
具体的に説明する事は僕にできませんが、ヒーローとしてのジャッカを知っていて、願い、信じていた人、つまりジャッカと心が共にあった人にのみ、ジャッカの戦いは見えたのでしょう。
ティトは恐らく一番現実的に現状の深刻さを理解して いた人物です。
彼の視点も決して間違っていません。
双子のリスの男の子の方の名前は、実は最初の段階ではどこかのシーンで、トポの台詞中で出てきていたんですが、台詞の無駄を省く段階でカットしてしまいました 笑。
彼はタミという名前です。チプとタミです。
由来は
チプ→英語でシマリスの意:Chipmunkから。
タミ→シマリス属の意(学名の…つまりラテン語)の:Tamiasからそれぞれ来ています。
デールは分かりませんけど、チップは多分同じ由来なのでは。
因みにティト先生もメンフクロウ属:Tytoから来てい ます。 適当ですね。
僕は名前の由来に困ると学名をもじったり、適当な読み仮名つけたりすることが時々あります。
オマケですが、いつもハナチョウチンの出てるモブキャラ猫はフトンという名で、当初はもうちょっと出番のあるつもりでした。その役割には彼の特殊な設定が絡むので明言しませんが、P82でトポの言う、「クラスに(オバケを)見た奴がいるらしいよ」ってのは彼の事だったりします。
実は彼もジャッカの戦いが見えた側で、完全につぶれてますが、P186の3コマ目の、右のフキダシと枠の間に見える線(笑)はフトンです。
(設定画より)
フトンといつも一緒にいるジャージの虎猫の女の子はそのまんまのトラミという名で、150ページ5コマ目のリュックを背負った虎猫は彼女の歳の離れた兄で、手をつないでるのはその娘だったりします。(↓表41番)
トラミはスポーツウーマンで、トポよりもサバサバとしていて尖がった性格ですが、フトンの事をよくきにかけています。ジャッカとトポの事は苦手です。マステラもバカなので嫌いです 笑。
これはいわゆるモブキャラ早見表で、(確か最終話執筆直前に急遽描いた 笑。)設定画ではないので大分ラフです。
チプとタミには設定画がありますが、他の連中はネーム中にディテールを描いて決めた者ばかりです。あと、この表にいないモブキャラも結構います。
表のAはジャッカのクラスメイト、Bは他のクラスの子です。記号のないのは大人もしくはまだ学校へ通ってない子です。
特筆することはありませんが、なんとなく決めてた設定を少し紹介すると、
17の子はジャッカのクラスにおけるモテる系お上品女子で、16の子は特に彼女にゾッコンです。
10の子はハードボイルド気質で、一人が好き。ひよこ好きな女の子です。
6と7はよく遊ぶ仲間で、我々の感覚でいくと大学生くらい。
9は街の役所勤めで、(あ、ナンバリング忘れた)一番下の段のちっこいカラスは彼の生まれたばかりの一人息子です。
19と26は小さい頃から仲良しで、26と6は兄妹です。
12は三兄弟で、37はそのお父さんです。(他の同じ種族動物も家族だと思ってください。)
12はアルジャーノンと同じクラスでまだ幼く、竜巻がきた時もイマイチ状況を理解してませんでした。(小さい子は大概そうだったご様子)
42は旅人さんで、たまたまこの街に一定時期宿泊していたところを竜巻に遭遇してしまいました。竜巻事件以前に、街で見かけたシノダに惚れ、一度声をかけましたがフラれてます。
こんなとこかなあ。ホントは全員なんかしら繋がりとか決めてあったんですが、メモしなかったので忘れちゃいました。お母さんたちのつながりとかも考えてたんだけど 笑。
結構こんな感じで、他の台詞のないモブキャラにも無駄に設定があったりします。
ギョウブやベアハたちの子ども時代の人間関係の設定もあるのですが、この辺はちょっと今回秘密にしておきます。なにかの機会に、個人的に描きたくなる可能性があるかもしれないので。
以上、回答でした!
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